家電量販店の店員が凄いと思った話の続き


カメラ

※上のカメラの話はあんまり今回の話とは関係ありません。

前回のお話の続きです

前回、彼女のお父さんがデジイチを欲しがっているというようなことを書きましたが、その続きです。

先日、彼女の弟さんと一緒に吉祥寺でご飯を食べていたのですが、そのときに、例のデジカメの話になり、まだいろいろ悩んでいるらしいとのこと。
んじゃ、帰りに吉祥寺ヨドバシに寄って、弟さんもなんかデジカメ見ておいた方が良いんじゃない?
みたいな話になり、食事後ヨドバシに。

真っ先にデジタル一眼レフのコーナーに向かったのですが、弟さんの表情は今ひとつ。

父親には絶対に使いこなせそうもないとのこと。

そこで、弟さん、いきなり、「今日、デジカメ買って帰ろう。で父親にプレゼントしよう!」と言い出しました。
ビックリしましたが、どうやら弟さんには作戦があるらしく。

デジタル一眼レフは絶対に使いこなせない、だからデジタル一眼レフっぽいデジカメを買って帰れば父親の気持ちも収まるだろう。ということらしい。
家で何があったのか知りませんが弟さんは早くお父さんにデジカメを買ってもらいたい模様。
何かいろいろ相談受けたりして困っちゃったんでしょうかね。

ちょっとハイエンド目のデジカメコーナーに向かい、いろいろ吟味し出す弟さん。
すかさず、これに目を付けました。
SONYなのは、弟さんの趣味です。

で、これの最大のポイントだと弟さんが言うのは、倍率が凄いと。
何故倍率が凄い方が良いのかと聞くと、「父親はカメラのことが正直分からない。良いカメラ=望遠ができると思っている節がある、だから高倍率50倍と聞いただけで満足する可能性が高い」とのことでした。

なるほどね。お父さんの性格を読み切って、お父さんが満足するであろうポイントを押さえた上で、とりあえずデジカメ入門編のカメラを買い与え、それで満足するもよし、腕を磨いて、カメラのことを理解して次のステップに進むもよし、というシナリオを弟さんは考えているようでした。
ん~策士。

他にも似たり寄ったりの機種を比べて店員に話を聞いたりして、先ほどのSONYのあたかも高性能風デジカメを買って帰りました。

で、何故か自分も彼女の実家に連れて行かれて、カメラ操作のレクチャーをすることに。

弟さんの読み通り、倍率50倍35mm換算1200mmもの望遠にお父さん大興奮。
ああああ、弟さんの読みは正しかった!

もう、デジタル一眼レフのことは一切語らなくなり、お父さん、目の前の一眼レフっぽいデジタルカメラに夢中です。

基本的な撮影方法、撮影した画像を見る方法、充電方法、いらない画像を消す方法をレクチャーして夜も遅く、次の日が仕事だったので、さくっと帰宅しました。

今回の件で何よりもビックリしたのは、良いカメラ=望遠が凄い、ということに固執しているお父さんとそれを読み切って最適の選択肢を選んだ弟さんでした。

カメラの性能って、画素数でもなければ、レンズの善し悪し(交換可能)でもなければ、ISOの値でもなければ、操作性でも無ければ、「どれだけ望遠ができるか」であると考える人もいるんだなーと考えさせられました。

とはいえ、お父さん、野鳥の専門家でどうしても高倍率が必要なんだ!っていう訳ではないんですよ。
風景を取りたいって言ってたし…風景撮るのに1200mmって絶対に使わないと思うんだけれどなぁ…

弟さんが、「うちの父は望遠が大好きだ、双眼鏡も望遠鏡もみんな欲しがっている」と言っていたとおり、買ってきたカメラの性能表を見て倍率50倍って所に異常に反応を示していたので、カメラの何処に要望ポイントがあるかなんて人それぞれなんだな、って改めて認識させられました。

良い物は良い!
この言葉に尽きますね。