プロブロガーと会社員ブロガーの仁義なき戦い


イケダハヤト氏

きっかけはこの記事から

イケダハヤト氏からの投げかけ

「会社員ブロガー」は客観的に見て「つまらない」

最初この記事を見たときに、イケダハヤト氏はついに「おもしろさ指数」なるものを数学的に証明し、それに基づいて数値計算した結果、プロブロガーと会社員ブロガーでは「おもしろさ指数」が異なり、プロブロガーの方が面白いことが証明された。
とかそんなことかと思ったんです。
だって「客観的に見て」って書いてあるし。

でも、読むと分かるんですが、客観的なことなんて1つも書いてねー!

おもしろさの基準としては、自分は社会人じゃ無いんですよーって言ったときに相手が食いつくかどうかという、きわめて「主観的」なものでした。

何で客観的につまらないなんて大上段に構えたタイトル付けたんだろう…
って不思議な思いでした。

おそらく「客観的な基準でおもしろいか面白くないかなんて決められない」「おもしろさの基準は主観的なものである」っていうことなんて、イケダハヤト氏にもなれば分かるはずなんですよね。

この、あえて感が非常に気になりました。

ま、おそらくイケダハヤト氏にこの辺りを突っ込んでも、
「客観的の定義とは?」とか聞かれて、そのまんま答えると、「辞書的な意味の回答なんてつまらない」「客観的の意味もすでに異なってきているのだ」とか言われ、議論がかみ合わなくなるのがオチです。

会社員ブロガーの反応

月間120万PVの「会社員ブロガー」が語る、会社員でありながらブログを書くことの魅力
g.O.R.iさんの反応が会社員ブロガーの多くの反応と一致していたので一例としてリンクさせて貰いました。

多くの会社員ブロガーの方は比較的冷静で、「まぁ、社会人やりながらブロガーやるのも良いよ!ブログからの収入もプロブロガーと同じぐらいだしね!」という反応でした。
(人によっては、ブログだけの収入面ではイケダハヤト氏よりも低い人もいるとは思いますが…)

社会人的余裕な反応ですね。

ブログの収入の中身って意味あるの?

ブログで稼ごうとしているあなた、「Google Adsense依存」はヤバいです!「イケハヤ書店」の脱Adsense施策について
この記事は、とあるところでイケダハヤト氏がブログの収入の内訳を打ち明けたところ、AdSenseの割合が比較的少なくそのことを突っ込まれたたため、それに対する反応記事として書かれた記事です。

正直この手の論争って意味ないと思っています。
どんな手段で金稼ごうと、それが合法的な手段である限り他人にとやかく言われる筋合いは無いと思うんですよね。
AdSenseの割合がどれくらいなんてどうでもよろしい。

最近のイケダハヤト氏の反応について思うこと

ただ、上記の2つのイケダハヤト氏の記事をぼんやり見ていたところ、1つの共通点に気づきました。
2つとも会社員ブロガーを、暗に非難する内容になっています。
「つまらない」の方は、普通に非難しているようにも思えますが、AdSenseが~の方は、AdSenseに頼らないで自分の手で営業して広告枠を確保してこいっていうものですが、これって平日仕事をしている会社員には結構厳しいです。

あえて会社員にはハードルが高いことを設定して、だから会社員ブロガーはダメなんだという方向性に志向誘導しているように思えてなりません。

何でこんな誘導するんだろう

イケダハヤト氏は最近、マネタイズの多様性に機敏なようでして、年始にはこれからは動画だ!360度撮影できるカメラだ!有料メルマガだ!と活躍できそうな裾野を広げて、さらなるマネタイズの多様性を計ろうとしているようでした。

それが、会社員ブロガーに対する非難に繋がっているように思えるのです。

おそらく、会社員という安定的な収入のあるブロガーがブログで自分と同じぐらい稼いでいるという事実に対しそれなりの危機感を感じているんだと思われ。
それで、会社員ブロガーを「客観的につまらない」と言ってみたり会社員ブロガーの収入源である「AdSense」だよりはやばいぜ!と言ってみたり、何とか社会人ブロガーに対し形而上学的なアドバンテージを得ようと必死な模様です。

イケダハヤト氏は奥さんも働いているようですし、収入源もブログだけで無く、本の印税であったり、講演だったりマルチに活躍しているようなんで、決してプロブロガーとしての収入だけで生きているという訳ではないとは思うんですが、なんか、イケダハヤト氏の一種の焦り見たいのが垣間見えてしまうんですよね。

プロブロガーとやらが今後市場価値を失い、尻すぼみになって、それほどの収入を生み出さなくなるという危機感があるんでしょうかね。

そういえば、AdSenseの単価が今後だんだん下がるのでは無いかという記事をチラ見しました。
AdSenseの単価が下がれば、自前の広告枠の単価も下げざるを得ず、広告枠で稼ぐのも大変になるかもしれないですしね。

プロブロガーなる肩書きは、あくまで「自称」なので、プロブロガーを名乗る人がいなくならない限り、無くなることは無いでしょう。
しかし、「プロ」でありながら、会社員のような安定的収入が継続的に得られるかというと、少し疑問です。

今後、自称プロブロガーが自然淘汰されて、本当に実力持った人たちだけが残れば、その人たちに収入が集まるわけで、ある一定の人は残るかもしれませんが、どうなることやら…

てか、どの程度まで稼ぐと「プロブロガー」を名乗れるようになるんですかね…