日常生活に潜む境界線問題の恐怖


リフトの写真

境界線問題に悩んだことはありませんか?

境界線問題っていうと、普通は法律で土地の境界を巡って争うあれを意味すると思うんですが、ここでは違う意味で使います。

「砂山のパラドックス」みたいなもんです。

通常生活していると、「常識的に考えて○○」みたいな表現にであうこととかはありませんか?
しかし、その常識的に考えて、の常識が各それぞれ異なっていて結局各それぞれがバラバラになってしまい、常識的にみて止めましょうみたいな何とも言えない解決になだれ込むアレです。

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何でこんなこと思ったか

先日、バスに乗っていたら、ガラガラだったので、高校生3人組が乗ってきて、優先席に座ったんですよ。
でも別に、他に優先席に座るような人もいなかったので別に良いと思いました。

そこにしばらく経って、一人の杖をついたおじいさんが乗車してきました。
少しためらいつつも、高校生は席を譲ったんですが、おじいさんは「次のバス停で降りるから」と譲られた席に座ろうとしません。

まぁ、こういうこともあるよね、と思いつつ見ていると、次のバス停でもおじいさん降りない!
あらら?
もしかして、「まだ席を譲られるような年齢では無いわ!!」的な?
とか思って見ていたのですが、そのとき思ったのが、境界線問題なんですよね。

どこから優先席を譲るべきかの境界線がイマイチ分からない。
勇気を出して席を譲るとあっさり断られてしまうという恐怖。気まずさ。

マタニティマークみたいなわかりやすいマークが付いていれば良いんですが、年齢的なものと身体的なものって見た目だけではどうにも判断できないですし。

まぁ、勇気出してとりあえず聞いてみて、断られたらそれまでっていう感じで良いような気もするんだけれど、なんかこうモヤモヤするんですわ。

どこからがOKなTシャツか

先日、会社でも、部下の人から「Tシャツ」で会社に来ても良いか?会社が暑い。
という話がありました。
部下の人は女性で、女性の服っていろいろあるじゃ無いですか。
そこで、何が「Tシャツ」で何が、OKな「Tシャツ」なのかっていう話になりまして…結構まとまりませんでした。

周りを見渡して、あれは「Tシャツ」か?と聞いてみると、悩んだ末に、あれはデザインカットソーだとか言い出すし、何が「Tシャツ」なのかすらはっきししていない。そして、ダメな「Tシャツ」もあるわけですよ。「Tシャツ」のど真ん中に、反体制的な単語が書かれていたりすると、ちょっとマズいので(一応一般向けのお客さんとかに目に触れるので、何がクレームの原因になるかわからんのです)、そうなると、常識的に考えて、「Tシャツ」であり、常識的に考えて「Tシャツ」として逸脱していないものならOKという話になったのですが、そうなると何が「Tシャツ」で何がダメなのか厳密に定義を見つけることができませんでした。

つまり、境界が見つけられなかった。

最終的には、大丈夫と思ったものを着てきてもいいよ、ダメならダメ出しするし、という感じになったのですが、自分が判断するのも何だかなぁと思うわけです。

なぜなら、女性の服のことちっともよく分からんのです。
チュニックの存在もつい最近知りましたし…

境界線問題の解決法は

もう、これは、トライアンドエラーしかないと思ってます。
それか、いっそのこと、全部NGにして、危険を回避するか。
優先席の問題であれば、譲るべきかなって思った人にはまずすべての人に声を掛けてみるか、徹底的に座席を譲らないかどちらか。

にしても、非効率なので、何かしら良い解決法はないものなのかなぁ

本当は人工知能のフレーム問題と結びつけたかったんだけれど、書いているうちに、無理だ!って思ったので、普通な感じで仕上げてみました。