ビジネス書を捨てて、会社に行こう

ビジネス書というものを探し求めていた時期がありました…

ビジネス書との出会い

去年一時期仕事がいろいろと上手くゆかず、悩んでいた時期がありまして、上司が貸してくれた本がいわゆるビジネス書というものの類いでした。
しかし読んでもどーにもしっくりいかず、自分でもいろいろ探してみようと、休みの度に吉祥寺のジュンク堂に入り浸っていました。
そこで手にとって、むむっとくる本を買ってみたんですが、やっぱりどーにもしっくりこない。
何でだろう、と悩みは深くなるばかり。
上の写真の本も、確かに書いてあることは正しいことばかりで、とても有用な本だとは思うのだけれど、自分にとってはしっくりこない。

理由はどこにあるんだろう

 理由がわかったのは、デビッド・アレンの「ストレスフリーの整理術」という本を読んだときでした。今まで読んできた本は、言ってしまえば、勝ち組の人たちが書いた本だったんです。仕事ができる人が自分はこうして仕事をしてきたっていうことばかりが書いてあるんです。
 しかし、そのときの自分は、仕事ができなくて悩んでいたわけで、仕事がいかにできる人が、いかにこうやってきたという内容を読まされても全く心に響かなかった訳です。
 けれど、「ストレスフリーの仕事術」を書いたデビッド・アレンという人は、仕事で困っている人を助ける、コンサルティングの仕事をしている人のため、まず、どうすると失敗するということが、きちんと理由立てて書いてあり、それを打破するにはどうすべきなのかをきちんと書いてある。しかも、タスク管理のことだけをひたすらに。
 それが自分の求めているものと丁度合致していたがために、本当に目から鱗が落ちるような体験をしたわけです。

それ以来

 それ以来は、成功者とおぼしき人たちがいかにこう成功してきましたという本ではなく、こうするとタスクがすらすらこなせるようになよ。という視点から書かれた本だけを読むようにしてます。
 ビジネス書でもテクニカルな分野のビジネス書ですね。
 タスクがきっちりこなせるようになると、頭の中も整理できるし、なにより上手くいっていないときのモヤモヤが少しでも軽減されて、物事に集中できるようになるのが一番いいところ。
 結局の所、ある仕事で直面している具体的な問題点を解決できるのにぴったりなビジネス書って早々見つからないので、もうそこは悩むしかないと思うんですよ。
 ただ、悩むときには、日々発生する細々としたタスクをいかに整然と片付けるか、タスクの断捨離をいかに行うかが重要なんだなって思っています。
 ただ、著書が上手くいかなかった頃を振り返って、それを上手く体験談としてまとめて、解決策も提示している、お悩み相談書みたいなものもありました、小倉広「会社で働く 苦しみをなくす シンプル思考」という本です。
 最近、何かと「意識が高いサラリーマン」を求められがちですが、そんな風潮に一石を投じるかのような本ですが、読むとふっと心がほぐれるようなそんな本です。
 成功事例ばかりを集めて、俺はこうやって成功してきたんだぜ!と言わんばかりのビジネス書の世界に疲れてしまったときに読むと違った視点でものが見れるようになるのでオススメです。