オペアンプを交換する
DR.DAC3のデフォルトのオペアンプでも大問題は無いと思うのですが、昔からMUSES01,02の構成に慣れてしまった耳からするとどうしても我慢できない部分がありまして、それがどうしても大味になっているところと、高音部分の若干の雑味感。
デフォルトでも高音部分はきちんと出ているんですが、音源によって雑味が目立つことがあり、MUSES01,02シック状態になりました。
というわけで、早速オペアンプ交換!
やっぱり、納得のいく音で聴きたいっす。
分解自体はとても簡単、プラスドライバーで、フロントとバックのパネルを取り外すだけ。
唯一気になったのがネジが堅い。
ねじ山舐めそうになり、何本か大きさの異なるドライバを試してみてきっちりねじ山にハマるドライバーを使って慎重にネジを外しました。
DR.DAC2の時は1本のドライバーでも問題なく、しかも同じネジなのに何故…
どうやらDR.DAC3はちょっとフレームの作りが粗いっぽいです。
まぁ、音に関係してこないとは言え、こういう部分はちょっと残念です。
何とかパネルを外して、ペンチでオペアンプを引っこ抜く。
慎重に抜いたつもりですが、何本か足を曲げてしまった…
全部抜いたら、今度はMUSES01,02を挿してゆきます。
FDOの前段をMUSES01にして、後段をMUSES02、ラインアウトもMUSES02に変更しました。
これは何故かというと…
PCM1798のような電流出力型のDACは、MUSES02のようなバイポーラタイプのオペアンプではベース電流が流れてしまい、誤差が発生する可能性があるため変換誤差を低減するためにもJFET入力のような高入力インピーダンスで受けることができるMUSES01を採用した方がDr.DAC2 DX本来の性能を十分発揮できると考えています。
-DR.DAC2のHPより-
DR.DAC2の場合の説明ですが、DR.DAC3で利用されている「PCM1794」も電流出力なので同じ構成で大丈夫だろうと考えてのことです。
音質はどうか?
かなり良い感じです。
高低両方とも綺麗に鳴ってます。ヘッドフォンがDT990E/32なので、どうしても低音が抜けてしまいますが、それが気にならないほどしっかり鳴ってくれています。
デフォルトオペアンプの雑味もなくなり、音の密度や情報量が格段と上がって、音質が明らかに上がってます。
密度と情報量が上がっているのにもかかわらず、音のエッジがマイルドになって、音自体もクリアなので聴き疲れが全くありません。
ようやく安心して聴ける感じになりました。
使い込んだオペアンプなので、エージングの必要がないところがいいっすね。
ただ、音源の善し悪しがダイレクトに出てきてしまうので、きっちりエンコード無かったMP3などはその音源の持つ雑味的なものがそのまんま出力されてしまうので注意が必要です。(それも1つの「味」だと思えば聴けないこともないですが…)
DR.DAC3の良いところはやっぱりオペアンプが交換できるところだと思うので、是非いろいろと交換されることをお勧めします。
MUSES01,02は1つ3000円近くしますが、オペアンプは安いものだと100~400円くらいで売っているのでいろいろ買ってみて音の変化の違いを楽しんで見るのもいいです。
(自分はMUSES01,02が一番しっくりくるのでこのままMUSES01,02を使い続ける予定です)
DR.DAC2との違いはある?
ここはDR.DAC2を持っている人が一番気になる所だと思うんですが、違いはハッキリと分かりました。
音の出方に余裕があります。
高低両方の音の出方に余裕があって、非常にダイナミックに聞こえます。
DR.DAC2だとどうしても高音が若干かすれたり、刺さるように聞こえる音源があったんですが、それが無くなってクリアに聞こえるようになっていました。
DACのチップが変更になっていることが影響しているんでしょうか???(あと電源周りとかも変わっているのかな…)
買い換える価値という点では、DR.DAC2に満足している人は無理に買い換える必要は無いんでないかと、正直思います。
DR.DAC2に何か物足りなさを感じている人は買い換えると幸せになれそうです。
が、もう一つ上の値段帯のハイエンドDACに手を出した方がもっと幸せになれるかも…
自分はそれほどPCで音楽を聴き込むほどのヘビーユーザーではないので、DR.DAC3でも大満足です。