デジカメの説明って難しい!
前日の話がデジカメの話だったので、デジカメのネタを続けます。
先日、「カメラが欲しいので相談にのって欲しい」と彼女のお父さんから言われまして、あれこれ話をしてきたわけですが、カメラの説明って難しい!って本当に実感しました。
そして、それを毎日店頭で繰り広げている家電量販店の店員って凄いわーって思った次第です。
お父さんは一眼レフの知識が全くない状態です、F値と聞いてもさっぱり…という感じなのですが、そのお父さんが趣味が欲しくなったので、一眼レフでも始めてみようか、という話になって家電量販店に行ってもさっぱりだったのでデジカメが趣味という自分に相談してみようというのが話の始まりです。
家電量販店でパンフレットをたくさんもらってきていて、そのほとんどが、ミドルクラスの一眼レフです。
APS-Cサイズの映像素子で入門機よりちょい上のグレード、自分はCanonのカメラでしかたとえられないのですが、70Dあたりのクラス。
そのクラスのカメラをCanonとニコンの両会社それぞれ紹介された模様でした。
しかも、ダブルズームレンズキット。
その選択が果たして最良なのか、を聴きたくて自分に相談したかったようでしたが、説明に本当に苦労しました。
決してお父さんの理解が…とかそう言うんじゃなくて、合ったカメラを決定する要素が本当に多すぎて絞り込むのが大変大変、しかもカメラのことを知らない人からすると、余りにも呪文のような単語が頻発してしまい、彼女の家族を巻き込んで大論争に。
カメラを選ぶときの要素っていくつかありまして、
- 何を撮りたいか
- お金はどれくらいまで出せるか
- 利用シーンは
- レンズをたくさん買うのに抵抗を感じないか
- 現像はどうするか、PCだけで良いか、印刷しないとダメなのか
- PCの知識はどれくらいあるか
などなどです。
お父さんに話を聞いてみると、花が撮りたいっていうので、そうなるとマクロ撮影できるレンズが必要なのですが、景色も同時に撮りたいとのこと、しかも1本のレンズで済ませたいとのこと(しかも、ズームレンズがいい、最低でも200mmぐらい)。しかも、ニコンが光学性能的に優れているような気がするので、ニコンがよいということでした。
話を聞いてみて、唸ってしまった。
まず、1本のレンズであらゆる景色を撮影しようとして、APS-Cにあったレンズと言ったら、18-200mmぐらいのズームが必要なわけですが、花を撮影したい、マクロで撮りたいとなると、なかなかそんなレンズはないわけで、いわゆる1:1マクロは絶対に存在していない。
その辺りのことを理解してもらうのにものすごい時間がかかりました、レンズ性能に「マクロ」って書いてあるので、マクロ撮影ができると思いがちになるんですが、倍率が0.45倍とかになるので、本当の意味のマクロレンズである1:1撮影ができない。だから、寄れても画面一杯に被写体が移らないし、背景もよく見るような花の写真みたいにとろけるようなボケは出ない、って説明してもちんぷんかんぷんな感じになってしまうんですよね。最短撮影距離っていう概念が理解できないとなかなか…
F値がテレ端とワイド端で変わってしまうっていう説明もなかなか分かってもらえず…
結局、ミラーレス一眼やらコンデジまで話が及び、大混乱のうちに話が終了してしまいました。
その辺毎日うまーく説明してデヂカメ買ってもらっている家電量販店の店員って凄いなって本当に思いました…
あと、パソコンもないから、写真取り込むためにパソコンも買うらしい。
なんだろ、Canonで言うところの、Kissあたりの入門モデルを一度レンズキットで購入して、マクロは安めのシグマの50mmマクロを1本購入していろいろやってみるか無いって思うんですが、どうなんでしょうね。
しかも最近のデジカメは撮って出しだけだという訳にはいかないから、PCに取り込んで写真を「焼き込む」となるとますます大混乱しそう…
自分はフィルムの時代から写真やってたし、暗室で写真を焼いていたこともあるので、カメラのことはある程度理解した状態で一眼レフ→デジイチ→PCでの処理っていうことを理解しましたが、いきなりデジタル一眼レフに突入する人たちの一番わかりやすいルートってどういうルートなんでしょうか。
コンデジから入ると、そこに安住しそうでもあるし、だいたいの方向性が分かってすんなりデジイチに入れそうな気もしますし、どうなんでしょうね。
買う側じゃなくて、説明する側が混乱してどうすんだっていう話ですね。ほんと。