気に入らない奴は科学的に操作してしまえという発想


新幹線

子供に睡眠薬

タイトル部分でわかると思いますが、ホリエモンの例の一連の発言です。

自分も公共機関で子供がガン泣きしているのを決して快くとまでは思わないので、ホリエモンの言いたいことも分かるんですよね。
公共機関で泣き止まない子供には、他の人に迷惑がかからないように、眠らせてしまえという理論を一般論に変換すると、「公共の場でふさわしくない人は薬で眠らせてしまえ」ということになるわけです。

別に公園とか広いところでなら、良いのかもしれないですが、公共の交通機関という比較的狭い場所では迷惑な奴は迷惑なので、そういう奴は薬で眠らせてしまえと。

この前新幹線の指定席に乗ったときに、3列シートを向かい合わせにして、お酒を飲んで騒いでいる6人組の中年男女がおりましたが、もちろんこういう方々にも睡眠薬は摂取させるんですよね。
子供には睡眠薬を飲ませておいて、大人はOKというのは不公平ですよね。

子供は確かに自律できない存在なので、薬という科学的な手段を用いて環境の側に適用させてしまうという発想はある程度理解できます。
乗り物酔いする人が、酔い止めの薬を飲む発想と同じだと思うからです。

だからといって、大人が周りに迷惑かけるのはOKで、子供はNGという線引きは良くない。
だから、一律、周りに迷惑かける人には睡眠薬を与えるべきなんだよね。

とはいえ、そんなことしたら、公共交通機関の中では睡眠薬投入されまくりの状況が生まれるに違いないと思うわけです。

おそらく、一番睡眠薬飲まされるのは、オッサンだと思いますけれどね…自分が電車に乗っていてマナーが悪いのは大抵オッサンなので。

自分はこう思う

子供に睡眠薬を飲ませるのは一つの手段です。
あくまで、実行する側が選択すべきであって、決して何者からも強制されてはならないはずです。
酔い止めの薬と一緒です。

もし、外部の人間が、「気に入らない奴は科学的に操作してしまえ」という発想が世の中に敷衍したら、おそらく世の中とても住みにくいものになるだろう。こんなのが進んでいったら人間の思考とかを自由に薬とかで調整しても問題無いという解釈が生まれてくるのかもしれない。(他人が本人の意志に関係無くね)

しかし、こんな世界自分はごめんなので、自分は公共の場で起きるある程度の不快な事象に対しては、なるべく寛容な態度を取ることにしています。
子供の泣き声も嫌だし、電車の中で酒飲んで騒いでいる人たちも嫌だけれど、公共の場なのでいろんな人がいると思うことにしています。
もちろんイライラはするし、舌打ちだってしたくなる。
いや、したってい良いと思う(舌打ちは実際にするんじゃなくて、したいって思うことはOKってことね)

それをぎりぎりのところで押さえる寛容さぐらいは持っていてもいいんじゃないかな。
イライラしてしまうような事象に対してイライラすることに対する寛容な態度を持ち合わせることと、(あえて他人がイライラするであることを自分がしているということを織り込み済みで)他人がイライラすることに対する寛容な態度を持ち合わせることが、イライラしつつも円滑に社会が回る秘訣なんじゃないでしょうか。

自分は今まで、あんまり公共の場でイライラすることはなかったんですが、公共の場でのオッサンにはどうにもイライラしてしまいます。
満員電車で缶チューハイ飲んでたりとか。
あんまりイライラしないように心がけているんですが、お酒臭いのはね…

もう少し精進しますです。はい。イライラしないように。
イライラしすぎるのは身体にもよくなさそうなので。