あれから70周年
今年であのノルマンディ上陸作戦から70周年だそうです。
テレビでそんなこと言われるまで覚えてなかったです…
そういえば、ノルマンディー上陸作戦の本を買ったのだけれど読まずじまいだったので引っ張り出してきて読みました。
アントニー・ビーヴァーの「ノルマンディー上陸作戦1944(上下)」です。
なんか読みづらい…
アントニー・ビーヴァーの本は「スターリングラード」を読んだのですが、その時とは何か違う違和感が…
何か感じる違和感に、あっと思いました。
ノルマンディー上陸作戦を扱っている(連合軍側から)ドキュメンタリーとしては、コーネリアス・ライアン「史上最大の作戦」がありますが、それと無意識に比較してしまうんですね…
ドキュメンタリーとしては、密度的にはビーヴァーの方が上なんですが、構成などなどはライアンの方が上って言う感じで、読ませるのはライアンの方なんですよね。
ビーヴァーの方は資料的価値はあるんだけれど、読み物としてはあまり面白くないって言うか…
何なんでしょうかね。
訳者の人の責任じゃない感じ。
この訳者の本は何冊か読みましたが違和感は感じなかったので…
ドイツ軍の側から書かれたノルマンディー上陸作戦の本としては、パウル・カレルの「彼らは来た」が有名ですが、こっちは読みやすいです。
なぜーか、ビーヴァーの本だけが読みづらい…こはいかに…
ビーヴァーの本には癖がある
最近のこの手の本って、連合国・枢軸国を同じ人間として扱うっていうか、同じものとして描く傾向があると思うんですが、ビーヴァーが元イギリス軍人だからなのか、どうにもドイツ軍悪し的観点から書かれていて疑問を感じることが…
スターリングラードだと、何故かマンシュタインがこき下ろされていたりします…
確かに、最近のマンシュタイン研究で、あまり人道的な人では無かったみたいなことが分かってきているので、それに沿っているといえば沿っているんだけれど、なんか悪意を感じるんだよなぁ
そういえば
そういえば、ノルマンディー上陸作戦50周年記念の時には、実際のノルマンディー海岸で上陸作戦の再現が実際の兵員やら、レプリカの戦車をつかって行われたりしたんだけれど、今年はそういうのあったのかなぁ
50周年記念の時には、何故かドイツ軍の戦車が海岸線走り回っていたような気がする…w