ネーミングを変えるだけで本当に抑制効果ってあるの?


猫
※内容と写真に強烈な関係性はたぶんありません。

お役人が何かやっているようです

「脱法ドラッグ」に代わる呼称名を募集します
これ見たときに、反射神経的に「意味ねーよ!」って思ってしまいました。

何かの売っている商品であれば、ネーミングって凄い大切で、ネーミング1つで売れ行きが変わってしまうっていうことはよくあるみたいだけれど、犯罪行為についてネーミングをどうこうしたところで、犯罪発生率に何かしら影響ってあるんでしょうかね。

なんか、こういうのを見ると、とりあえず役人も頑張ってます!何かしらのことを考えてます!っていうエクスキューズに見えてしかたないんですよね。

※こういう記事って果てしなくアクセス少ないんですが、なんだろ…PVだけがブログの意義じゃないし(震え声)
みんながこういう記事を求めていないと思うんだけれど、書きたいので書きます。

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役人の人だって頑張っていることは分かる

別に役人がいつも怠けていて、そのせいで脱法ドラッグの犯罪が増えた!とは、自分は考えてないですよ。
他の人は知らないけれど、仮にそういうことを考えている人がいたとしても、脱法ドラッグっていうネーミングを変更すれば犯罪が抑制されるって本気で思っている人っているんでしょうかね。

もちろん、警察と連携して脱法ドラッグの流通経路の撲滅、所持者の逮捕、啓蒙活動などなどいろんなことに腐心した結果、ネーミングをどうこうしようって考えているっていうのはよくわかります。

いろんなことしてみて、それでも抑止にならないから、1つの手段としてネーミングをどうこうしてみようっていう結論になったと思うのだけれど、意味あるのかね、これ。

自分が思うに、どんなだっさい、怖いネーミングを付けたところで、薬物に手を出す人は手を出すし、手を出さない人は手を出さない。
これって、どんな犯罪でも同じですよね。

仮に「珍走薬」「懲役3000年薬」とかそんなネーミングが付いたところで、薬物やりたい人が、このネーミングを見て思いとどまるって言うことはまず無いでしょ。

薬物に手を出そうと決めた人間は、どんなネーミングだろうと、薬物やっちゃいます。
だって、そういう思考回路なんだもん。
そもそも、ネーミング云々で抑止されるような人なら、最初から薬物に手を出そうなんて思わない。

だから、少しでも薬物から遠ざけるため、流通経路の抑制と啓蒙活動しかないと思うんですよね。

お役所もそれだけ手を焼いているっていうことではあると思うのだけれど、それにしてもネーミングをどうにかしようっていう考えに思い至ったところまで来てしまっているほど、日本はやばいんだろうか……

とにかく明示しないと気が済まない?

この前、駅で「危険なので線路に降りないでください」って掲示物を見て、日本人の道徳的なメンタリティに疑問符が付いてしまった訳なのですが、また似たような掲示物をみてしまいました。

「エスカレーターの中にガムを捨てないでください」
だって。

意味は分かる。
ガムは紙にくるんでゴミ箱に捨てろ、エスカレーターに入れると、機械がぶっ壊れる。
ってことなんだろうけど、いちいち書かないといけないことなの?
書いていないと、入れてしまう人続出で、エスカレーターのメンテナンス業者さんがいつも苦労しちゃうの?
それに、ガムの容器に「ガムは紙にくるんでゴミ箱に捨てましょう」って書いてあるよね。

その注意書きすら見ないでポイポイその辺にガムを捨てちゃう人は、エスカレータの掲示なんて見ないでガム捨てちゃうでしょ。

全くもって意味ないと思うんだけれど、どうなんでしょうね。

やっぱりなんかあったときに、「そんなこと何処に書いてあるんだよ!」ってキレる人がいるって言うことなんでしょうかね…

そんな一部の訳分からん人間のせいで、街の中が意味不明な掲示物で溢れかえるっていう世の中はとても健全な世の中だとは思えないのだけれど。

なんかそのうち、カーペンターのあの映画「ゼイリブ」見たいに、人間の目には見えないけれど、サブリミナル的に効果のある掲示物で人が自然と道徳的になるように仕向けられたりして。

そうなると、キューブリックが「時計じかけのオレンジ」で見せた世界、人間が人為的に道徳的にされたときに、本当にそこには自由はあるのか、という問いかけに近い感じがしますね…

日本人の大半は道徳的で、穏やかな人たちではあるとは思うけれど、一部の心ない人たちのせいで世の中が見苦しくなるのは嫌だなぁ

自分だけでも常に自分を律せねば……と思う次第です。