ペースメーカーと携帯電話の関係をもう少し見直すべきでは、というような記事を見つけました。
ペースメーカーに携帯の電波はそれほど悪影響はなく、そろそろ距離的な規制を緩和しても良いのではみたいな趣旨のネット記事だったと思います。
この手の話を聞くといつも思い出すことがあります。
ゲームボーイで注意された
10年くらい前でしょうか、ちょいと用事がありまして、都営荒川線に乗っておりまして、写真のゲームボーイを大人げなくやっていたんですよ。立ちながら。
そしたら、近くの椅子に座っていたおばちゃんが、
「ちょっと」と話しかけてきます。
聞くとこんな感じでした。
自分はペースメーカーをしている、その携帯電話のせいで、今ペースメーカーがビリビリきている、だからその携帯電話をやめてくれないか。
と言う感じでした。
自分が手にしているのはゲームボーイです。
自分は電磁波のことに詳しくないので、ゲームボーイから携帯電話並みの電波が出ている可能性も完全には否定できませんでしたが、絶対にこいつのせいでペースメーカーがビリビリしているんじゃない。
と思いつつも、議論しても始まらないし、ビリビリを感じているのならしゃぁないと思って、ゲームボーイの電源を切った覚えがあります。
その後、おばちゃんのビリビリが収まったかどうかは知りません。
特に何も言ってきませんでした。
もしかしたら、ビリビリは収まったかもしれないし、ビリビリが続いていて、ペースメーカーの故障を疑いだしたかもしれません。それはもはや知り得ない事実です。
ここから思うこと
このことがあったから、結局携帯電話とか関係無いじゃん、ペースメーカー付けている人の思い込みじゃんプラシーボじゃん!
なんて言うつもりは毛頭無いです。
ただ思うことは、携帯電話の電磁波がペースメーカにどれほど影響があるかはっきりさせて欲しいと言うことと、それをきちんと告知して欲しいと言うことです。
ペースメーカーを利用している人は、それに頼るしかありません。
それが故障したら生命の危機に瀕します、恐ろしい状況からは少しでも遠ざかりたい。当たり前の感情です。
だから当然、自分の身が危ない状況に陥ったと判断したらそれなりの反応を示すでしょう。
もしかしたら常に何かの危険を感じて生活しているかもしれない。
だから、ゲームボーイといえども不安になり、その不安がビリビリを錯覚させていたかもしれない。
それだからこそ、電磁波を発する機器とペースメーカーの関係をはっきりさせて、公共の場でどの程度利用して良いのかをきちんと告知すべきだと思います。
そうすれば、ペースメーカーを利用している人も不用意にビビらなくても生活できるし、電磁波を発する機器を利用している人も安心して機器を利用できるというもの。
公共の場でどの程度ペースメーカーと電磁波を発する機器との接触が許容されるのか、きちんとしたコンセンサスと告知を一刻も早く期待したいですね。