前回の「DR.DAC3」開梱レビューに引き続き、視聴レビューをお届けしたいと思います。
DR.DAC3をPCにUSBで接続して、付属のCDからドライバをインストールすれば準備完了。
使用プレイヤーの設定で、出力先をDR.DAC3にすればOK(USBの場合、オプティカルとコアキシャルの場合は、マザボなど他のドライバを選択する必要があるので注意です)
前提条件
環境をお伝えしないとおそらく何のレビューにもならないと思いますので、まずは環境から。
PC:Windows7 Pro
視聴ヘッドフォン:ベイヤー DT990E/32 の初期型(部品の一部が何故か青タイプ)
プレイヤー:foober2000(192khzにアップサンプリングするコンポーネント入れてます)
音源:MP3とFLAC(MP3は、CDexで320kbでエンコードしてます)
ドライバ:USBはDR.DAC3付属のドライバ、オプティカルはマザボ付属のRealtek High Definition Audioドライバ経由
オペアンプ:非交換(デフォルト)
ケーブル:USBはおまけでついてきたClicktronic USB2.0ケーブル(3980円相当)、オプティカルはSONYの普通のケーブル。(めんどかったので、GlassBlack2+ 1.0m(Digital Optical cable 6480円相当)はまだ未装着)
を使用しました。
USBでの出力は、192khz、24bitです。
オプティカルも同じです。
UBSの場合
USBは正直期待していなかったのですが、最初に聞いたときに思わず「おお!」と思ってしまいました。
DR.DAC2の時は、どうしても音が痩せてしまい、オプティカルorコアキシャルにはかなわなかったのですが、かなり良い線いってます。
低音も高音もきちんと出ていて、音に広がりがあり、音が痩せるという現象も起きていません。
PCにUSBしかない人にはDR.DAC3と言う選択肢は有りだと思います。
5万円以下なので気軽に買えますしね。
オプティカルの場合
あちゃー、オプティカルを聞いてしまうと、USBの雑味というか、音場の妙な広がりが何となく気になってしまう感じ。
オプティカルの方が情報量的に若干上。
ほとんど気分的な問題だと思うんですが、USBは高低の音の広がりが若干広くなっているけどその分密度が空き気味に感じられます。オプティカルの場合は、高低の音の広がりが若干狭い感じですが、密度が感じられます。だからといって高音の伸びが抑えられているとかそういうわけではなく、抜けは凄い良いです。
これは好みの問題だと思うんですが、自分的には、オプティカルの方が好きです。
MP3
ハッキリ言って、MP3は音源の善し悪しがそのまま出てきますね。
しっかりエンコードしたのは大丈夫ですが、かなり昔にあまり深くも考えもせずエンコードしたのは、雑味が出てきてしまいます。
ポップスもジャズもクラシックもちゃんと聴けました。
FLAC
可逆圧縮なので、情報量はMP3よりも上なため、DR.DAC3で音楽聴くならFLACが良いと思います。
(iTunesでは使えないですけれどね)
DR.DAC3の実力をきっちり表現させることができると思います。
高低しっかり鳴ります。情報の密度もMP3とは全然違うことが分かります。
ヘッドフォンについて
車のラジエーターみたいなデザインのDT990E/32ですが、このオープンヘッドフォンが好きです。
オープンのため低音が逃げがちですが、そもそもドンシャリに興味が無いので、全然かまわないです。
音抜けが良くて、中高音がしっかりでて高音の伸びがいやらしくなく、聴き疲れしないので、こればかり使ってマス。(SONYのモニタリング用ヘッドフォンも持ってますが、こっちは聴き疲れしてしまうんですよね)
あと、耳当て部分がベロア調の布でできているので、ふかふかしており、物理的に聴き疲れしないのもいいです。
デフォルトのオペアンプについて
デフォルトのオペアンプでもかなり良い線いっているような感じがします。
PCオーディオ入門機としては良いと思うんですが、DR.DAC2でMUSES01,02に交換したときの音を聞いてしまっているのでどうにも雑味というか、おおざっぱな感じがぬぐえないです…(エージングすればもう少し音が安定してかもしれない)
初めてPC接続のDACを利用する人であれば全然問題の無い音だと思います、が、これ以上のハイエンド機で音楽聞いた人からすると物足りないかも。
(ま、あくまで好みの問題だと思うんですけれどね)
注意点
こちらをご覧ください。
最初にドライバをインストールして、ヘッドフォンで音楽を聴こうとしたときに、音が出ない現象に悩まされました。
いろいろ調べまくりましたが、全く分からん…
悩みまくってふと前面パネルを見てみると、アウトプットのトグルスイッチが逆!
アウトプットは、下がヘッドフォンという先入観があったのでトグルスイッチを下にして音を聞こうとしてました。
ラインアウトに音が出ていたのでそりゃ聴けるわけない…
トグルスイッチを上にしたら普通に音が出てきた。
一安心。
DR.DAC2からDR.DAC3にする方はお気を付けください…
次回は、早速オペアンプを交換してみたので、そのレポートをお送りしたいとおもいます。