根っからのATOK使いです
MS-DOSを使っているときからATOKを使っていまして、windows95を導入したときも一太郎と一緒にATOKを手に入れていました。
昔、ATOKは完全に一太郎に組み込まれた機能として位置づけられていたため、ATOKを利用したいがために、一太郎をバージョンアップし続けるということをしていたわけです。(別パッケージで購入できるようにもなったけれど、新規にATOKを買い直すと、結局一太郎をバージョンアップするのと同じぐらいの料金が発生したので、バージョンアップでしのぐしか無かったという…)
しかし、最近はいいですね、ATOKが完全に切り出されて使用できるようになり、ATOKPassportなる月額サービスも始まり、それほど料金的なことを気にせずに気軽にATOKが利用できる環境が構築されてきて。
iOSだけは別でした…
個人が使う端末が、PCからスマホに移りゆく中、Androidは漢字変換ソフトが自由に変更できたため、ATOKがAndroidにすかさず漢字変換アプリとして食い込みましたが、iOSだけは別でした。
専門的なことはよくわからんのですが、iOSの文字変換機能は他アプリには開放されていないらしく、ずっとApple謹製の変換ソフトを使ってきたわけですが、これが使いにくい…
ローマ字入力の部分は結構いいんですが、日本語の変換についてはどうにも納得ができない部分がありました。
もちろん使い込んだり、単語登録すればだんだん頭がよくなるので、それなりに使えるようにはなるんですが、さすがにATOKと比べてしまうと…
ということもあり、長文入力の祭などは、ATOKPadを使っておりました。
機能的にもいろいろ便利なので。
ATOKPad経由でキャリアメールも送れるので、なかなか良い感じなのです。
しかし、そんな状況が一変したのが、iOS8の登場。
iOS8では、キーボード部分が開放され、サードパーティにもキーボード部分に特化したアプリが作成可能となりました。ATOKもiOS8用のATOKの開発に名乗りを上げるなど、なにやら俄然期待が高まりました。
しかし…
iOS8がリリースされてからATOKはなかなかリリースされておりませんでしたが、ついに「ATOK for iOS」がリリースされたのですが、まぁ、いろいろと問題のある感じのアプリとなっておりました。
iOS8の制約かららしいのですが、入力用キーボードとしては使えないと判断し、購入を見送っておりました。
すると、つい先日、「ATOK for iOS」が1.1にバージョンアップされ、見たところ、ほぼ気になる部分が解消されていたため、重い腰を上げて購入するに至りました。
購入を決意させた変更点は以下2つ。
- 入力した文字が、変換候補の上に出るようになった
- ローマ字キーボードが実装された
です。
では早速レビューなど
入力した文字は、一旦変換候補の上に表示されます。インライン入力にならないのは、iOS8の機能制約とのことなので致し方なし。
逆にこの入力方式が気に入りました。
昔、MS-DOSの頃、漢字変換ソフトがフロンドエンドプロセッサー(略してFEP)と呼ばれていたときには、大体こんな感じの入力フィーリングだったからです。
文字を入力すると、画面の一番下に入力している文字が出現し、確定すると、入力中のソフト側に文字が受け渡されているシステムでした。
その頃の画面を見慣れていたので、「ATOK for iOS」のこの入力方式を見たときに、特段の違和感は感じませんでした。
むしろ、入力中の文字を見るときの視線移動が少なくて済みそうなので、慣れてしまえばこちらの方が使いやすそうな予感です。
まぁ、人間何にだって慣れてしまうので、インラインだろうが、何だろうが結局慣れるんですけれどね…
入力を確定すると、本来出現する位置に文字が吹っ飛んでいきますw
これ、慣れないと、突然文字が消えるのでビビります。
慣れれば…(以下略)
移動キーが付いてます。標準キーボードを利用していると、微妙な移動にイライラすることがあったので、これはありがたい。
左にフリックすると左に移動します。
1行ごと削除機能もあります。削除キーを左フリックすると出てきます。
この機能ATOKPadについていて、かなり便利に使っていたので、「ATOK for iOS」にも実装されていて嬉しい限りです。
漢字変換の精度は、さすがATOKっていう良さです。
この前、イトーヨカドーを検索使用と思って、「いとー」まで打ったらすぐ出てきましたからね。
「イトーヨーカドー」って。
便利だわw(局所的すぎるけど)
バージョンアップして登場したローマ字キーボード。
今までのバージョンには無かったって言うのが驚きだけれど、まぁ、普通のローマ字キーボードです。
改修を望みたいところも
定型文挿入機能があるんですが、ATOKPadにも同じ機能があります。これの同期ができるといいんだけれどなぁ
あと、設定はあるんですが、そんなに細かい設定とかはできないです。
ATOKPadには、ATOKSyncがあるのに、入力アプリとしての「ATOK for iOS」にはそれがない!
なんかこの前見た、「ATOK for iOS」のロードマップには近いうちに実装したいみたいなことが書いてあったので、それを信じたいですが、ATOKSyncがあるのと無いのとではかなーりいろいろな面で違ってきてしまうので、是非とも一刻も早い実装をお願いしたいところです。
これがあると、PCからスマホまで同じ変換が可能なのでかなり便利なはずなんですよね。
てか、いちいち変換登録しなくていいのでかなり手間の削減になるんすよ。
まとめ
とまぁ、いいところ、悪いところを、ぱぱっと見てきましたが、今後のさらなるバージョンアップに期待したいです。
今のところは、ちゃちゃっと効率よく入力したいときには、「ATOK for iOS」を使って、ガッツリ長文を打ちたい時にはATOKPadを利用するという方法で乗り切っていきたいと思ってます。
両方使えばかなり便利。
ただ、両方ともアプリとしては高額な部類に入るので、入力に悩んでいる人にだけオススメします。
標準キーボードでも困らない人は困らないでしょうしね。
自分は、標準キーボードにどうにもモヤモヤしたものを感じていたので、思い切って「ATOK for iOS」を購入した次第です。